胃もたれとは
胃もたれの主な症状は、胃の不快感です。
食事のあとや食間に胃が重く感じる経験はないでしょうか?
普段の生活の中でも比較的経験することの多い症状といえます。
胃もたれの原因
胃もたれの原因としては、胃の運動や消化機能の低下が考えられます。
暴飲暴食
食生活の乱れは胃に負担をかけ、胃もたれを誘発しますので注意しましょう。
また、加齢やストレスは消化機能を低下させることがあります。
妊娠などが影響して症状がでることもありますので、不快な症状は早めにご相談ください。
加齢・ストレス(心身的な過労)
加齢やストレスは消化機能を低下させることがあります。
各臓器は自律神経の働きによって機能調整されていますが、心身的な過労は自律神経の乱れを引き起こす要因としてあげられます。
ストレスによって自律神経のバランスが崩れてしまうと、胃の働きも低下してしまうのです。
胃の働きが低下することによって胃酸の量が減少し、消化や蠕動運動(食べ物を送り出す機能)が弱まり、胃もたれを誘発します。
胃もたれの検査
まずは診断を行い、胃もたれの原因を探ります。
ほとんどの患者様が、生活習慣の見直しを図ることで症状が軽減します。
症状改善がみられない場合は、内視鏡検査(胃カメラ)によって胃の検査を実施します。
身近に感じる「胃もたれ」ですが、実際はなんらかの消化器系疾患が隠れていたということも少なくありません。
一時的なものであれば然程心配は入りませんが、繰り返す症状・長引く症状は注意が必要です。
「ただの胃もたれだから」と症状を軽視し、自己判断してしまうと、重篤な疾患を見逃すリスクが高まります。
胃もたれのような胃の不快感、痛み・吐き気の症状は早めにご相談ください。
胃もたれの治療
胃もたれの治療は、生活習慣の見直しからはじめます。
食生活では、食べ過ぎに注意し、就寝前(寝る3時間前)には終わらせるように心がけましょう。
また、脂分の多い食事や加糖の食べ物は極力控え、栄養バランスのよい食事を意識することが大切です。
適切な運動習慣を身につけることも重要です。
運動は胃腸の働きを活性化する効果が期待できます。
日々の生活の中で意識的に歩くように心がけましょう。
なるべく階段を使う、一駅前で下車し少し歩く習慣をつけるなど、できる範囲で長く続けることが大切です。
胃の天敵となるストレスや過労を回避するには、休息・睡眠を十分にとることが必要不可欠です。
また、普段シャワーで済ませることが多い方も、疲れが溜まっているなと感じたら、なるべく湯船につかる習慣を作りましょう。
冷えは胃もたれを誘発することが懸念されます。
入浴は冷えにも友好的な対処法なので、日々の生活の中で意識するようにしてください。
生活習慣を改善しても慢性的な「胃もたれ」を引き起こす際は、内視鏡検査(胃カメラ)を検討します。
内視鏡によって胃の状態を確認することで、原因と考えられる病気が早期に診断できます。
お体の状態によっては「腹部エコー」も実施します。
腹部エコーは膵臓や胆のうなど病変を調べるのに有効です。
検査結果に合わせて治療を行いますが、治療法は薬剤による薬物療法が中心となります。
引き続き、食生活や悪習慣の見直しをはかり、継続的に生活リズムを整えていくと、早期に症状改善ができる傾向にあります。