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長引く咳、逆流性食道炎が原因かも|逆流性食道炎は胸焼け、呑酸、咳、声がれ、咽頭違和感、多彩な症状を呈する

  • heiwamed0002team
  • 2019年2月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月22日

■いまや10人に1人の国民病

逆流性食道炎とは文字通り、胃液が食道へ逆流してきて症状をだす病気です。

典型的な症状は、胸やけ、呑酸(胃液が上がってくる)です。

胃カメラで食道を検査すると、写真(青矢印)のようにキズついています。これが逆流性食道炎です。

ひどくなると、何カ所も食道にきずがついています。(青矢印)

逆流性食道炎は生活習慣の変化、特に食事の高カロリー高脂肪食により年々増えてきています。

人口の10%、じつに10人に1人が逆流性食道炎を患っています。

■逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎の典型的な症状は、胃酸があがってくる感じ(呑酸)と胸やけです。

文字通り、胃酸が上に逆流です。

典型的な症状以外に、食道つっかえ感、腹部膨満感、胸の痛み、背中の痛みなど症状は多岐にわたります。

さらには胃酸がのどまで上がってくることで、声がれ、のどの違和感、さらには咳、喘息まで引き起こすことがあります。

声がれするので耳鼻科に行ったら、のどは全く問題なく、逆流性食道炎が原因だった。

長引く咳で呼吸器科行ったら、胸のレントゲンは問題なく、逆流性食道炎が原因だった。

などのことも多々あります。

■長引く咳と逆流性食道炎

食生活や生活スタイルの変化で、年々逆流性食道炎が増えてきています。

それに伴い、逆流性食道炎が原因の咳も増えてきています。

1990年代は、慢性咳嗽の3%の原因が逆流性食道炎でしたが、2000年に入ると慢性咳嗽の8%が逆流性食道炎が原因と急増してきています。

胸のレントゲンを撮っても、問題なし。胸の音を聞いても問題なし、血液を調べても問題なし。原因不明の長引く咳、逆流性食道炎が原因かもしれません。

■咳嗽に関するガイドライン  日本呼吸器学会

日本呼吸器学会が提唱する咳嗽に関するガイドラインに咳治療のフローチャートが掲載されています。

フローチャート真ん中下に胃食道逆流による咳嗽の記載があります。

(Citation: 咳嗽に関するガイドライン  日本呼吸器学会)

胸やけ、呑酸に加え、胸痛、咽頭違和感などの症状があれば胃食道逆流を疑います。

ポイントとなるのは「食後悪化する咳」です。

■逆流性食道炎が原因の長引く咳の治療法

逆流性食道炎の治療にはPPI(プロトンポンプ阻害薬)が有効です。

PPIにはタケプロン、オメプラール、ネキシウム、パリエット、タケキャブなどがあります。

8週間(2ヶ月間)のんで、長引く咳が改善するかどうか確認します。

■まとめ

逆流性食道炎の症状は、典型的には胸やけ、呑酸です。それ以外にも、胸痛、のどの違和感、声がれなどの原因となることがあります。

長引く咳が逆流性食道炎から引き起こされていることがあります。咳の治療ではなく、逆流性食道炎の治療薬PPIが効果的です。

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