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胃やみぞおちが痛い場合の原因と考えられる7つの病気

  • heiwamed0002team
  • 2021年5月12日
  • 読了時間: 6分

更新日:3月25日

胃がキリキリ痛む、しくしく痛む、、、など胃の辺りが痛くなったことはありませんか?

一口に「胃が痛い」といえど、考えられる病気はさまざまあります。

私たちは胃が痛いと思うことはあっても、「食道が痛い」、「十二指腸が痛い」と感じることはありません。つまり「みぞおちやお腹の上の方の痛み」=「胃の痛み」と考えるようになってしまっているのです。 胃が痛い、、、食べすぎかなあと侮っていてはいけません。 その痛みには重大な病気が隠されている可能性があるかもしれません。

1. 急性胃炎

まず、最初に胃の病気が考えられます。

急性胃炎とは胃の粘膜が炎症を起こしてしまい、ただれてしまう病気です。

アルコール、食べすぎ、ストレス、ウィルスなどが原因で胃がただれ、みぞおちがキリキリと痛んだりします。刺激物であるコーヒーの飲みすぎ、たばこの吸いすぎ、辛い物の食べ過ぎなども急性胃炎を引き起こす原因となります。

通常2~3日消化の良いものを摂取し、胃に優しい食生活をすることで快方に向かいます。 お酒の飲みすぎで夜更かしして、翌日朝食を抜くなど、長時間胃を空っぽになったままでいると、胃液だけが分泌され、胃粘膜が荒れるので注意しましょう。

2. 胃潰瘍

胃潰瘍とは胃の粘膜の下の筋層まで傷つく病気です。 胃潰瘍の原因としては、まずピロリ菌感染が挙げられます。

ピロリ菌に感染すると、胃壁が自分の胃酸で傷つき、穴をあけたりすることがあります。

ピロリ菌があるかどうかの診断や除菌は当院でも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

次に解熱鎮痛薬の服用が原因で胃潰瘍になる場合もあります。 解熱鎮痛薬の副作用で、胃酸が胃壁を傷つけて胃潰瘍になってしまうことがわかってきました。

気軽に解熱鎮痛薬を使わず、胃潰瘍になるリスクがあることも知っておきましょう。

また血液をサラサラにする抗血小板剤を服用している場合にも、胃潰瘍を発症することがありますので、定期的に胃内視鏡の検査をすることが必要になってきます。

3. 胃がん

頻度は低いですが胃がんの初期症状に胃痛を伴うことがあります。 たいてい胃潰瘍を伴っていることが多く、胃痛の他に吐き気や不快感、食欲不振などもあります。 但し、これらの症状は胃がんだけでなく、胃潰瘍や胃炎などでも起こりますので一概に胃がんが原因とは限りません。

4. 十二指腸炎・潰瘍

胃炎・胃潰瘍と同じような原因で生じることが多く、これらの病気でもみぞおちの痛みを生じる事があります。 胃潰瘍と違うのは十二指腸は胃に比べて壁が薄いので、深く進行して出血したり、穴が開いたりしやすいということです。 出血した場合は吐血や下血を伴います。 ピロリ菌感染による十二指腸潰瘍の可能性も高い傾向にあります。

5. 逆流性食道炎

逆流性食道炎でもみぞおちの痛みを感じる事があります。

逆流性食道炎は呑酸・喉のつまり感・胸焼け症状など多彩な症状を引き起こすことが知られていますが、みぞおちの痛みもその症状の一つとなります。

胃で消化される途中の食べ物が、食道に逆流することにより、食道が炎症をおこしてしまうので、 その痛みがみぞおちの痛みとなるのです。 加齢や肥満・食事の内容などによって、食道を逆流から守る仕組みが弱まってしまったり、胃酸が増えたりすることで胃液が逆流するために起こります。

6. ウイルス性胃腸炎や食中毒

また、随伴する他の症状によって考えられる病気もあります。 ウイルス性胃腸炎や食中毒でも胃痛(積極的に胃カメラをすることはありませんが、もし検査をしたなら急性胃炎の範疇に入るでしょう)を引き起こしますが、多くは発熱や水様の下痢、下腹部痛といった症状を伴うため多くは診察のみで診断が可能です。

胃以外の病気でも、みぞおちが痛くなる

ここまでは消化管(口から肛門までの一続きの管)の病気をご紹介してきました。 しかしながら、まだまだ私たちが「胃が痛い」と感じる病気は存在します。

7. 胆嚢炎や総胆管結石

胆嚢炎や総胆管結石といった胆道系の病気や、結石・アルコール多量摂取などが原因となる、急性膵炎といった消化管以外の臓器でも同じ場所が痛む事があります。

ざっとあげただけで、7種類の病気がありましたね。

胃やみぞおちが痛いときの検査

このうち、「胃カメラ」検査を受けた場合、少なくとも1~5までの病気は瞬時にその有無を診断することができます。

また、少し専門的になりますが、非びらん性食道逆流症や機能性ディスペプシアといった生じている症状を主体に診断する疾患も、必ず胃カメラで他の病気がない事を否定しないといけません。

軽度の胃炎やウイルス性胃腸炎であれば数日の内服治療で治癒します。

つまり、内服治療をされていても症状が遷延する場合は、漫然と内服治療を続けるよりやはり一度胃カメラをうける事をお勧め致します。

病院で医師へ伝えるべき、7つの痛みにまつわるエピソード

医者は痛みの場所だけでなく、 痛みの種類(ズキズキする痛みか、重い痛みか)、 痛みはいつから痛くなったのか などを総合的に判断して、痛みの原因を診断したり、必要な検査をしたりします。

患者さんの痛みの場所、痛みの種類などを正確に知るために、問診、をおこなうのです。 医者から問診されても、なかなか上手に伝えられないものです。 医者から問診で、聞かれることが多い 痛みについての、詳しい内容を紹介いたします。 病院にかかるときは、以下の7項目を 自分であらかじめ、まとめておいて病院にかかるとよいでしょう

1.いつから、痛いのか 例:1ヶ月前から、 今朝突然 2.どこが痛い 例:みぞおちが痛い、 左の背中が痛い 3.痛みの時間経過 例:10分間隔で痛みが強くなったり弱くなったり ずうっと激しい痛みが続く 4.その痛みは初めてか 例:今回は初めて そういえば、数年前から何度も同じ痛みがある 5.どんな時に痛みが強くなる 例:普段は痛くないけれど、ご飯を食べたら痛い 深呼吸したら痛い 6.どんな種類の痛みか 例:針で刺されたような鋭い痛み ずきんずきんする重い痛み 7.痛みの程度 例:普段わすれている程度の、軽い痛み 夜も寝られないほどの痛み

診察の時に、伝えるのが難しければ、あらかじめ紙に書いて、担当の医師へ渡してもよいでしょう。

まとめ

みぞおちの痛みイコール胃の病気とは限りません 食道、胆嚢、膵臓その他の病気のこともあります 医師へ、どのような痛みか正確に伝えましょう

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