痛風~尿酸値が高い

その他内科疾患
痛風は足の親指のつけねが突然赤く腫れて激しい痛みがおきます。
食べ過ぎたりアルコールを飲み過ぎたりした翌日におきる傾向があります。
「風がふいても痛い病気」から「痛風」とよばれています。
突然の激しい痛みが特徴です。足の親指のつけね以外にも、足の甲、アキレス腱、膝関節にも痛風発作がおきることもあります。
痛風は、発作時の治療とその後再発予防治療を中心として薬、生活習慣の改善をおこないます。

痛風の症状

アルコールを飲み過ぎたり食べ過ぎたりした翌日に、足の親指の突然の痛み、腫れが起きます。
「寝ぼけていて覚えてはいないけれど夜中に机やタンスの角で足を激しく打ったみたいです」
といわれる患者さんがいるぐらいの強い痛みです。

痛風とよばれるのは「風がふいても痛みがでるほどの激痛」から転じて名付けられています。


患者さんの9割以上は男性です。
特に30代40代以降に発症します。

足の親指のつけねの痛み、腫れが特徴的ですが、痛風発作がおきる部位は、母指つけね以外にも、足の甲、アキレス腱もあります。多くはありませんが膝の関節に起きることもあります。

 

突然の痛みで、痛風発作は数日間、痛みで歩くことや足をつくことができないほどに症状は激しくおきます。

痛風発作を繰り返している患者さんのなかには、発作の予兆がわかるかたもあり、発作の少し前から、足の甲、足の指つけねの違和感、軽い痛みを感じることもあります。

痛風発作は、暴飲、暴食、激しいスポーツ、普段運動しない人が突然運動を始めたとき、肥満が要因となります。

痛風の原因

痛風は血液中の尿酸が上昇することでおきます。

尿酸の濃度が上昇して溶けきれなくなった尿酸が結晶をつくります。

溶けきれなくなった尿酸結晶が関節内にたまると、取り除くために白血球が局所集まってきます。

本来白血球は細菌などの異物を排除するために働くのですが、この白血球が尿酸結晶を異物として作用するために関節炎をおこすのです。

 

尿酸は腎臓から老廃物として尿の中に排泄されます。

高尿酸血症(尿酸が高い状態)が続くと腎臓に負担をかけて腎機能障害をひきおこすことになります。

腎機能障害と高尿酸血症は、卵が先かニワトリが先かの関係にあります。高尿酸血症が続くと腎臓に負担をかけて腎機能障害がおきてくる、逆に腎機能障害があると尿酸が排泄できなくなり高尿酸血症をおこします。高尿酸血症と腎機能は密接な関係にあります。

 

高尿酸血症の治療をすることで腎機能は改善します。
逆に腎臓を保護する治療をすることで、尿酸値が改善します。

痛風の診断

痛風発作の診断は、発作が起きている関節の部位、経過、腫脹している状態(視診、触診)からの臨床診断となります。

確実に痛風を診断するためには関節液を採取して尿酸の結晶を顕微鏡で確認する方法があります。

しかし経過、部位、発赤の状態から痛風発作と臨床診断できるので関節に針を刺して関節液を採取する精密検査までしないことが一般的です。

多くはありませんが関節液を採取しての精密検査が必要となるときもあります。

痛風と似た病気に、痛風に似ているが痛風ではない「偽痛風」という病気があります。

痛風は尿酸結晶が関節に沈着しますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムが沈着します。

関節炎の原因が不明なとき、この2つの病気の鑑別が必要なときには関節液を採取しての精密検査を行います。

採血で白血球、炎症マーカーCRPの上昇、尿酸値を確認します。

痛風発作時に必ずしもこれらの数値が上がっているわけではないので、採血データは診断の補助としての位置づけです。尿酸値が正常の痛風発作はあります。

痛風の治療

痛風発作時の治療、痛風発作が治まった後の高尿酸血症治療の2つからなります。

痛風発作時は、ボルタレン、ロキソニンといった消炎鎮痛剤を主にもちいます。

好中球の働きをおさえる作用をもつコルヒチンを併用したり、激しい炎症を抑えるためにステロイドを併用したりします。

症状、年齢、腎機能などにより服用するコルヒチン、ステロイドの用量は異なりますのでかかりつけの先生からの指示通り服用してください。

痛風発作時には尿酸値を下げる薬の服用は「しません」。

急激な尿酸値の変化が痛風発作の誘因となりますので、痛風発作が治ってから尿酸値を下げる治療をはじめます。

尿酸値をコントロール薬は主に2種類あります。尿酸をつくるのを抑える薬(尿酸生成抑制薬)と尿中に尿酸の排泄量を増やす薬(尿酸排泄促進薬)です。

尿酸生成抑制薬はアロプリノール(ザイロリック)、フェブキソスタット(フェブリク)

尿酸排泄促進薬はプロベネシド(ベネシッド)、ベンズブロマロン(ユリノーム)などがあります。

生活習慣の改善

過食、アルコール、肥満により痛風発作が起きやすくなります。

生活習慣の改善は大切です。
高尿酸血症はかっては、暴飲、暴食、不摂生の影響と言われていましたが近年の研究で、生活習慣よりも体質の影響が多いことがわかってきました。

そのため高尿酸血症の治療は生活習慣の改善から薬による治療が中心となってきています。

※尿酸値が高い人全てが高尿酸血症の薬を服用する必要があるわけではありません。

痛風発作を起こした人、腎機能障害がある人は風痛発作再発予防、腎機能保護のために尿酸値を下げる治療をおこないます。

 

痛風について大切なこと

腎機能障害と高尿酸血症は卵が先かニワトリが先かの関係にあります。

腎機能が悪いと尿酸値が高くなる、逆に尿酸値が高くなると腎機能に負担がかかる。お互いに足を引っ張りあいます。高尿酸血症の治療の治療をすることで腎臓への負担が軽くなります。

高尿酸血症の治療は痛風予防のためだけでなく、腎臓を保護する効果もあります。

医師から高尿酸血症の処方を受けている人は、自己判断で中断しないようにしてください。

 

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