ポストに分厚い郵便物が入っていました。封を切ると発刊されたばかりの「国際化と看護~日本と世界で実践するグローバルな看護をめざして~」が届いていました。今月上梓されたばかりの本です。
■医療通訳者の研修風景
医療通訳者の研修を中島クリニックで行った時の写真が本に掲載されています。
みなさんメモをとって熱心に研修に取り組まれている姿が伝わってきます。
私は青の検査着姿です。中島クリニック開業以来、10年以上、ワンパターンのこの格好で過ごしています。
■##外国の方の診療
中島クリニックでは、外国の方の診療も時々ですが行っております。関西学院が近くにあるので、教員の方や留学生が多い印象です。留学生の国籍はさまざまで、アメリカ、カナダなど英語圏の方以外に、アフリカ、東南アジアからの方もいらっしゃいます。
日本語で書かれた問診票を記入するのは敷居が高いので、英語の問診票も用意しています。
英語圏の方とは英語で診療、東南アジアやアフリカの方とも英語でなんとか診療をしています。
内科・消化器内科を専門としていますので、内科領域の病気の専門用語(テクニカルターム)はもちろん知っていますので英語で診療はそれなりにできます。母国語で診療を受けることが出来た安堵感からか内科の病気以外に、話が広がり、関節痛、不眠、うつなど内科以外の話に飛ぶことがしばしばあります。知識のみならず語彙不足から私のテンションが急速にトーンダウンしてしまう瞬間です。
専門外、特に心療内科領域を英語で診療するのは、なかなか難しいものです。
微力ながら、在留、訪日外国時の方の診療にも取り組んでいます。
訪日外国人が年間2000万人を越え、医療者だれもが在留・訪日外国人の診療と多かれ少なかれ接点がある時代に入ったのではないでしょうか。
私自身は英語で心療内科的な相談もできるレベルの英語へのステップアップが目標です。
■international nursingとtranscultural nursing
国際化と看護についての書籍ほとんどないのが現状です。
国際化と看護~日本と世界で実践するグローバルな看護をめざして~、私は執筆に直接携わっていないのですが、この本将来、外国人への看護や国際協力活動などに興味のある方にはおすすめです。
在留・訪日外国人の患者さんへの看護や海外での看護について具体的な事例を通して解説されています。
「transcultural nursing」相手の文化や背景に配慮した看護について書かれています。