top of page
中島クリニック (65)_edited.jpg

痛風

gout

痛風とは

痛風は足の親指のつけねが突然赤く腫れて激しい痛みがおきます。食べ過ぎたりアルコールを飲み過ぎたりした翌日におきる傾向があります。「風がふいても痛い病気」から「痛風」とよばれています。突然の激しい痛みが特徴です。足の親指のつけね以外にも、足の甲、アキレス腱、膝関節にも痛風発作がおきることもあります。痛風は、発作時の治療とその後再発予防治療を中心として薬、生活習慣の改善をおこないます。

gout001.jpg.webp

痛風の症状

gout002.jpg.webp

アルコールを飲み過ぎたり食べ過ぎたりした翌日に、足の親指の突然の痛み、腫れが起きます。「寝ぼけていて覚えてはいないけれど夜中に机やタンスの角で足を激しく打ったみたいです」といわれる患者さんがいるぐらいの強い痛みです。痛風とよばれるのは「風がふいても痛みがでるほどの激痛」から転じて名付けられています。

 

患者さんの9割以上は男性です。特に30代40代以降に発症します。足の親指のつけねの痛み、腫れが特徴的ですが、痛風発作がおきる部位は、母指つけね以外にも、足の甲、アキレス腱もあります。多くはありませんが膝の関節に起きることもあります。突然の痛みで、痛風発作は数日間、痛みで歩くことや足をつくことができないほどに症状は激しくおきます。


痛風発作を繰り返している患者さんのなかには、発作の予兆がわかるかたもあり、発作の少し前から、足の甲、足の指つけねの違和感、軽い痛みを感じることもあります。痛風発作は、暴飲、暴食、激しいスポーツ、普段運動しない人が突然運動を始めたとき、肥満が要因となります。

痛風の原因

痛風は血液中の尿酸が上昇することでおきます。尿酸の濃度が上昇して溶けきれなくなった尿酸が結晶をつくります。溶けきれなくなった尿酸結晶が関節内にたまると、取り除くために白血球が局所集まってきます。本来白血球は細菌などの異物を排除するために働くのですが、この白血球が尿酸結晶を異物として作用するために関節炎をおこすのです。
 

尿酸は腎臓から老廃物として尿の中に排泄されます。高尿酸血症(尿酸が高い状態)が続くと腎臓に負担をかけて腎機能障害をひきおこすことになります。腎機能障害と高尿酸血症は、卵が先かニワトリが先かの関係にあります。高尿酸血症が続くと腎臓に負担をかけて腎機能障害がおきてくる、逆に腎機能障害があると尿酸が排泄できなくなり高尿酸血症をおこします。高尿酸血症と腎機能は密接な関係にあります。高尿酸血症の治療をすることで腎機能は改善します。逆に腎臓を保護する治療をすることで、尿酸値が改善します。

gout003.jpg.webp

痛風の診断

痛風発作の診断は、発作が起きている関節の部位、経過、腫脹している状態(視診、触診)からの臨床診断となります。確実に痛風を診断するためには関節液を採取して尿酸の結晶を顕微鏡で確認する方法があります。しかし経過、部位、発赤の状態から痛風発作と臨床診断できるので関節に針を刺して関節液を採取する精密検査までしないことが一般的です。多くはありませんが関節液を採取しての精密検査が必要となるときもあります。


痛風と似た病気に、痛風に似ているが痛風ではない「偽痛風」という病気があります。痛風は尿酸結晶が関節に沈着しますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムが沈着します。関節炎の原因が不明なとき、この2つの病気の鑑別が必要なときには関節液を採取しての精密検査を行います。採血で白血球、炎症マーカーCRPの上昇、尿酸値を確認します。痛風発作時に必ずしもこれらの数値が上がっているわけではないので、採血データは診断の補助としての位置づけです。尿酸値が正常の痛風発作はあります。

痛風の治療

当院の痛痛治療は以下2つの治療方法からなります。

1つ目は「痛風発作時の治療」です。
痛風発作時は、ボルタレン、ロキソニンなどの消炎鎮痛剤を主に使用しています。好中球の働きをおさえる作用があるコルヒチンを併用したり、激しい炎症を抑えるためにステロイドを併用したりすることもあります。服用するコルヒチンやステロイドの用量は、症状・年齢・腎機能など患者様の状況よって異なりますので、必ず医師の指示通りに服用してください。

gout004.jpg.webp

2つ目の治療は「痛風発作が治まった後の高尿酸血症治療」です。
急激な尿酸値の変化は痛風発作を誘発しますので、痛風発作時には尿酸値を下げる薬の服用は「しません」。痛風発作が治ったのを確認してから尿酸値を下げる治療が開始されます。当院で使用される「尿酸値をコントロール薬」は主に2種類あります。
・尿酸の生成を抑える薬(尿酸生成抑制薬)
・尿中に尿酸の排泄量を増やす薬(尿酸排泄促進薬)
以上の2つです。

尿酸生成抑制薬は、アロプリノール(ザイロリック)、フェブキソスタット(フェブリク) 、ドチヌラド(ユリス)、尿酸排泄促進薬は、プロベネシド(ベネシッド)、ベンズブロマロン(ユリノーム)などがあります。

生活習慣の改善

過食・アルコール・肥満など、生活習慣が乱れている方や健康管理ができていない方は痛風発作が起きやすくなります。当院では痛風発作を起こした方や腎機能障害がある方に、尿酸値を下げる治療が行われます。これは風痛発作再発予防と腎機能保護を目的とした治療です。高尿酸血症はかつて、暴飲、暴食、不摂生の影響と言われていました。しかし近年の研究で、生活習慣よりも体質の影響が多いこともわかってきています。そのため当院の高尿酸血症の治療は、生活習慣の改善から薬による治療が中心となってきています。

※ 尿酸値の高いすべての方が、必ず高尿酸血症の薬を服用するわけではありません。

痛風について大切なこと

中島クリニック (12).jpg

腎機能が悪いと尿酸値が高くなり、逆に尿酸値が高くなると腎機能に負担をかかるため注意が必要です。中島クリニックでは、相互関係にある腎機能障害と高尿酸血症の治療および予防に力を入れています。高尿酸血症の治療は痛風予防を目的として行われることも多いですが、治療することで腎臓への負担が軽くなり、結果的に「腎臓を保護する効果」が期待できます。

胃カメラ・

大腸カメラ​予約

WEB問診

WEB順番予約

中島クリニック (52).jpg

​中島クリニック

〒663-8003 兵庫県西宮市上大市3丁目1-10

TEL: 0798-57-5170

阪急今津線「甲東園駅」より徒歩6分

専用駐車場 完備

WEB問診

胃カメラ・

大腸カメラ​予約

WEB順番予約

診療時間

Medical hours

©中島クリニック

bottom of page