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胃炎・慢性胃炎・萎縮性胃炎

gastritis

胃炎とは

胃炎は、胃の粘膜に炎症が起こる病変です。
病理診断で粘膜組織に炎症がみられた場合に診断されます。
胃の不快感(痛み、むかつく感じ、胃が重い)が自覚症状として表れ、症状から診断される胃炎を「症候性胃炎」といいます。

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胃炎の種類

昔は、胃になんらかの症状がみられた場合、一括りに「胃炎」と診断されることが多い傾向にありました。

近年では、

  • ピロリ菌感染による胃炎

  • 胃の機能性の低下で起こる胃の症状(機能性ディスペプシア:FD)

など、胃の状態やその他の症状を見極めながら、分けて診断されるようになっています。

胃炎の症状

胃炎は、大きく分けて「急性胃炎」「慢性胃炎」に区別されます。

急性胃炎の主な症状

胃の痛み

腹部の不快感(膨満感)

吐き気などの不快感

胸やけ

みぞおちあたりの痛み

下血

などの症状がみられます。

慢性胃炎(萎縮性胃炎)

胃の痛み

腹部の張り

胸やけ

吐き気などの不快感

むかつき

胃の重だるさ

食欲不振

などの症状がみられます。

なかには表立った症状がみられず、無症状の方もいらっしゃいます。胃に痛みや不快な症状がある場合はもちろん、「いつもと違う違和感」を覚えたら、中島クリニックへご相談ください。

胃炎の原因

急性胃炎

生活習慣が主な要因として考えられます。

不規則な食生活

長きにわたって栄養バランスの偏った食事を続けていたり、就寝直前の食事を繰り返すような生活習慣は、急性胃炎を誘発します。
食べ過ぎ・飲み過ぎにも注意が必要です。

刺激物の過剰摂取

トウガラシなどの刺激物を過剰に摂取すると、胃に負担をかけます。

過度な飲酒・喫煙

日常的に飲酒・喫煙していると、胃液が過剰に分泌されて、胃の粘膜で炎症が起こりやすい環境を作りかねません。

ストレス

過度なストレスを受け続けることで、自律神経が乱れ、胃酸が過剰分泌さます。
その結果、胃の粘膜で炎症が起こることがあります。

慢性胃炎

慢性胃炎のうち、約8割の患者様にピロリ菌感染がみられています。ピロリ菌が胃の粘膜を傷つけ、慢性胃炎を誘発します。

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萎縮性胃炎

慢性胃炎を放置すると、萎縮性胃炎という状態に進行します。これは炎症の影響を受けて、胃の粘膜が薄くやせてしまう現象です。胃の萎縮によって腸上皮化生(※1)が起こることもあります。
※1:腸上皮化生(ちょうじょうひかせい)→胃の粘膜が腸の粘膜のような状態になること

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胃炎の種類

急性胃炎

急に胃の粘膜に炎症が起こった状態です。主に胃痛などの症状がみられます。
安静にしていれば2~3日程度で症状が治ります。

慢性胃炎

胃炎の症状が長期にわたってみられるようになると、慢性胃炎と診断されます。
約8割がピロリ菌感染によるものと考えられます。
胃の粘膜が弱まっているため、治療に時間がかかります。胃痛・吐き気・胃もたれ・胸焼けなどの症状が表れることも多いです。
慢性胃炎をそのままにしておくとやがて胃潰瘍を患うリスクが高いです。

萎縮性胃炎

慢性胃炎がさらに長期化することで、胃の粘膜が薄くなり脆弱していきます。
進行すると治療にも時間がかかってしまうため、早期に治療することが望ましいです。
萎縮性胃炎を放置すると、胃がんに進行するリスクがあります。

神経性胃炎

過度なストレスや疲労などによって胃炎を発症するケースです。
ストレスによって自律神経が乱れ、胃酸が過剰分泌されることによって起こります。
胃痛の他、喉のつかえ感や胸やけなどの不快症状があらわれます。

萎縮性胃炎が胃がんに進行する過程

胃炎は各過程を経て、胃がんへと進行していきます。

慢性胃炎

ピロリ菌の感染などが原因で慢性胃炎になる。

萎縮性胃炎

慢性胃炎が長期化し、胃の粘膜が委縮していく。

腸上皮化生

さらに胃の粘膜の萎縮が進行し、腸上皮化生が起こる

胃がん

腸上皮化生の一部ががん化して、最終的に胃がんを発症する。

以上のながれから、胃がんを未然に防ぐために、初期段階で早期診断を行い、早期治療に結びつけることが大切です。

胃炎の検査

検査・診断は、胃炎の種類によって少し異なります

急性胃炎

現在、どのような症状に悩まされているのかを詳しく診察させていただきます。例:服用したお薬、症状がでるきっかけとなったとされる食べ物や飲み物など。

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慢性胃炎

主に胃内視鏡(胃カメラ)によって検査を行います。
胃の粘膜の状態を調べ、萎縮性胃炎や胃がんへ進行するリスクがないかを詳しく調べます。
※急性胃炎でも、場合によっては内視鏡検査を実施することもあります。

中島クリニックでは、日本消化器内視鏡学会専門医が胃内視鏡検査を担当します。
胃炎は症状を放置せず、早い段階で正しい検査や治療をすることが需要です。
精密な検査によって、的確な診断ができるように努めます。

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胃炎の内視鏡画像

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胃炎の治療方法

薬物療法

まずは薬物療法を行います。
胃酸の分泌を抑えるお薬や、胃の粘膜を保護するお薬を服用していただきます。

症状を自己判断し、市販薬で済ませるようにはしないようにしましょう。
軽度の症状であれば改善する場合もありますが、胃がんなどのリスクが消える訳ではありません。
しっかりと医療機関を受診してください。

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ピロリ菌検査・除菌治療

ピロリ菌の検査をして陽性反応が出た場合は、ピロリ菌を除菌する治療を行います。
内視鏡を使ってピロリ菌検査をする際は、慢性胃炎と診断された場合に限って(2回まで)保険を使って除菌治療ができます。除菌剤や胃の炎症を抑制するお薬などが処方されます。

服用期間

胃薬と2種類の抗生物質を1日2回1週間内服となります。9割以上の方が1回の治療でピロリ菌が消えます。中島クリニックデータでは93%の方が1回で消えています。

生活習慣の改善

胃炎を誘発する生活習慣の見直しを図ります。食べ過ぎ・飲み過ぎは胃に負担をかけます。また、コーヒーや香辛料などの刺激物の過剰摂取にも注意が必要です。過度な飲酒・喫煙の習慣が身についてしまっている方は、減らす努力をしましょう。


もちろんやめることができるのであれば、それが1番望ましい選択です。薬で症状を抑え、ピロリ菌を除菌すれば良いという訳ではありません。正しい生活習慣を身に付けることで、胃炎の症状の改善はもちろん、再発防止を目指します。

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