• 便秘の原因
• 便秘の種類
• 便秘の検査
• 便秘の治療
• 便秘を予防する食事（栄養素）とは

便秘は、いくつかの種類に分類されています。
それぞれに合った治療を行い、改善していきます。

機能性便秘は、食事や生活習慣の改善、ストレス緩和と合わせ、お薬の服用により改善が見込めます。

排便の状態、症状を詳しく伺い、便秘の種類や原因を推測していきます。
その後、腹部の触診、聴診を行います。

問診、触診、聴診で、便秘のタイプが分かる方がほとんどです。
場合によっては、血液検査、大腸内視鏡検査を行います。

問診にて、食生活や生活習慣についてもお伺いします。
生活の状態に合わせた改善方法をご提案いたします。

下剤は、「機械的下剤」「刺激性下剤」「消化管運動調整剤」「漢方薬」の４つに分類されます。
患者様の便秘の状態、年齢に応じて細かく調整し、適した下剤を処方いたします。
お薬の効き具合は、患者様それぞれに個人差があるので、お薬の量を調整したり、種類を増減したりして、患者様に最適なお薬を見つける事が大切です。

食物繊維には「不溶性食物繊維」、「水溶性食物繊維」の2種類に分けられます。

「人の消化酵素では分解できない食物に含まれる軟消化成分の総称」と定義され、セルロース、キトサン、ペクチン、グアガム、グルコマンナンなどがあります。
理想的な食物繊維の摂取量は1日に20gとされていますが、日本人の1日の食物繊維摂取量は15g程度で、多くの方が不足している状態です。

いくら食物繊維を多く摂取していても、飲む水分量が少ないと、便は硬いままです。
特に便秘の方は、１日に2リットル程の飲水がおすすめです。（病気のある方は、主治医との相談が必須です）
２リットルを一気に飲むのではなく、１日のうち数回に分けて飲むようにして下さい。
また、朝食後に冷水や牛乳、豆乳を飲むのもおすすめです。

植物性油脂に多く含まれる不飽和脂肪酸（オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など）は、便の滑りを良くし、ぜんどう運動を促す作用をしてくれます。なかでも、オリーブオイルはその効果が期待できます。

便秘でお悩みの方は、まずは食事を見直すことから始めてみて下さい。
また、朝食をきちんと食べ、腸に刺激を与えることも大切です。