高齢の方が健やかに過ごせているか
食事、排泄、入浴などADL(日常生活動作)が保てているか
確認するために、
体重が減っていないか、
食事をとれているか、
外に散歩にでかけたりしているか、など
診察では、日常生活のようすを問診します
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高齢者の栄養状態簡単な問診で分かるアンケートフォームがありますので紹介いたします。
MNA-SF(Mini Nutritional Assessment-Short Form)簡易栄養状態評価表)です。
6項目の点数を足して評価します。
14点満点で、高い方が栄養状態良好です。
12-14 ポイント 栄養状態良好
8-11 ポイント 低栄養のおそれあり
0-7 ポイント 低栄養
6項目は
・食事量
・体重増減
・日常の動作
・ストレスの有無
・精神、認知症の有無
・BMI(身長と体重から計算する肥満度) からなります。
精神的ストレスの有無の項目は、漠然とした主観的なものではありますが、採血の必要なく、簡単に評価できるのがMNA-SF特徴です。
http://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch1-5/z3.pdf
上記アドレスから、日本語問診票がダウンロードできます。
英語版しかありませんが、iPhone用のアプリもあります。アップルストアで「MNA」で検索するとみつかります。
MNA-SF、是非ご活用ください。
採血が必要となりますが、アルブミン(ALB)やコレステロール(T-Cho)などの測定、コリンエステラーゼ(ChE)のような肝臓の蛋白合成能を示す数値などもチェックすると、非常によい栄養の指標となります。
MNA-SF(Mini Nutritional Assessment-Short Form)簡易栄養状態評価表)
(Citation: http://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch1-5/z3.pdf)
A 過去3 ヶ月間で食欲不振、消化器系の問題、咀嚼・嚥下困難などで食事量が減少しましたか?
0=著しい食事量の減少
1=中等度の食事量の減少
2 = 食事量の減少なし
B 過去3 ヶ月間で体重の減少がありましたか?
0=3 kg 以上の減少
1=わからない
2 = 1~3 kg の減少
3 = 体重減少なし
C 自力で歩けますか?
0=寝たきりまたは車椅子を常時使用
1=ベッドや車椅子を離れられるが、歩いて外出はできない
2=自由に歩いて外出できる
D 過去3 ヶ月間で精神的ストレスや急性疾患を経験しましたか?
0=はい
2=いいえ
E 神経・精神的問題の有無
0=強度認知症またはうつ状態
1=中程度の認知症
2=精神的問題なし
F BMI
0=19 未満
1=19 以上、21 未満
2=21 以上、23 未満
3=23 以上
合計ポイント
12-14 ポイント 栄養状態良好
8-11 ポイント 低栄養のおそれあり
0-7 ポイント 低栄養