ニフレック、マグコロールP、モビプレップ、大腸カメラ前処置下剤の味ついて熱く語っていると、友人からありがたくも、尊敬?呆れから「下剤ソムリエ」の称号をいただきました。
第1弾、大腸カメラ前処置薬、ニフレック、マグコロールP、モビプレップの味比べ
好評の第2弾、新しいタイプの下剤『モビコール』のテイスティング結果をお届けいたします。
●下剤ソムリエ第1弾、大腸内視鏡検査前、下剤(腸管洗浄液)味比べ|マグコロール、モビプレップ、ニフレック
新しいタイプの下剤モビコール
モビコールは従来の下剤と少しことなる位置づけの下剤です。大腸検査前に腸をきれいにするために1Lから2L程の下剤を服用します。
大腸検査前にのむ下剤は非常に効果が高く、飲むと10回ほどトイレに行きたくなり、便は完全に腸から洗いながされ、腸の中が空っぽになります。
参考記事 ●スピードの「モビプレップ」、味の「マグコロールP」
大腸カメラの前処置として服用する液の安全性と効果は既に確立しています。
大腸カメラの前処置を、下剤として少量服用できるようになったのが、モビコールです。
モビコールとモビプレップ内容の比較
モビプレップ
上の写真、真ん中がモビプレップです。
大腸検査前処置として服用するモビプレップ 1袋を水で溶かして2Lとして服用
マクロゴール400 200g 塩化ナトリウム 5.382g 塩化カリウム 2.03g 無水硫酸ナトリウム 15g アスコルビン酸 9.4g Lアスコルビン酸ナトリウム 11.8g
モビコール
モビコール1袋を60mlの水で溶かして服用
マクロゴール400 6.5625g 塩化ナトリウム 0.1754g 塩化カリウム 0.0251g 炭酸水素ナトリウム 0.0893g
主要成分のマクロゴール400の量に注目してみます。 モビプレップの1/30量がモビコールと設定されています。
大人の服用量が1回2袋、最大6袋までです。
通常量は、大腸検査前処置として服用するモビプレップの1/30から1/15服用となります。
緩やかに、じわっと効く容量と設定されています。
モビコールの服用方法
モビコールは6x12cmの袋に粉末として入っています。液剤でないので溶かす必要があります。
水もしくはジュースでもよいので、1袋を60mlに溶かします。お湯のみ1杯が120mlぐらいですので、その半分量です。
私もモビコールを60mlに溶かしてみました。お砂糖のように、さっと水に溶ける感じではないですね。水を加えてもコップの底に沈むので、スプーンでかき混ぜる必要があります。
かき混ぜると簡単に水に溶けてくれます。
お砂糖が水に溶けるような感じではなく、片栗粉が水に溶けるような感じでしょうか。自然に溶けるというよりは、かき混ぜて、何とか溶かすイメージです。
モビコールのテイスティング
60mlの水に溶かしたモビコール、特に香りはしません。甘い香りもしなければ、苦そうなにおいもしなければ、粉っぽいにおいもありません。
味です。
味は、まあまあ、というところでしょうか。
具体的には、マクロゴール400特有の甘いような苦いような味が中心です。そこに塩化ナトリウムが加わっているので、塩っぽい後味ものこります。
それぞれの味はすごく弱いのですが、甘い+苦い+塩っぽい、やや奇妙な後味です。まずい訳ではありませんので、ご安心ください。
まとめ
大腸前処置下剤モビプレップの容量を調節した下剤 モビコール)が使えるようになりました。
1回容量はモビプレップの1/30~1/15量。
味は、甘い+苦い+塩っぽい、やや奇妙な後味です。まずい訳ではありませんので、ご安心ください。