差し込む痛み、みぞおちの痛み、胸やけ、吐き気、胃もたれは何科に相談する?
胃の痛みもにはいろいろとあります。
「突然胃のあたりが痛む」「何日もみぞおちの痛みが続く」「お腹がすいたり、食事をとったりした後に痛む」「夜中や早朝など決まった時間に痛みがおきる」「特定のものを食べると胃が痛くなる」
胃痛はさまざまな原因や、時間にあらわれます。
胃やみぞおちの痛みについて原因・治療・予防などを説明します。
「いつから」「どのあたりが」「どのくらい」痛いのかが大切です。
経験したことのない痛みや痛みがとんどん強くなるようなときは、すぐにかかりつけ医や救急外来を受診しましょう。
診察のときに「いつから」「どのあたりが」「どのくらい」痛いのかを伝えることで正確な診断につながります。
診察の場で「いつから」「どのあたりが」「どのくらい」全てを伝えるのは難しそうであれば、メモを書いてそれを見ながら担当の先生に伝えてみるのはどうでしょう。
どんな検査・診察をするんですか?
まずお腹の診察(触診)をします。
痛みの原因部位が胃でなく、胆石や膵炎などによる痛みでも、「胃が痛い」と感じることがあります。そこでまず問診で詳しく症状を伺うとともに、お腹の診察(触診)をします。
問診とお腹の触診から必要な検査を判断します。
腹部触診の後に、診断に必要な血液検査や超音波(工コー)検査、胃カメラ検査などどの臓器からの痛みであるかを調べる検査で確認していきます。
胃炎や胃潰瘍などがみぞおちの原因であることが多いのですが、その他急性虫垂炎(いわゆる盲腸)・胆石・膵炎などが痛みの原因であることもあります。
狭心症など心臓の発作からもみぞおちの痛みがでることがあります。心電図などから心臓からくる痛みでないかも確認します。
症状や特徴から疑われる主な病気
食後に胸やけや痛みがあり、体を横にすると強まる。長引く咳がある。
→逆流性食道炎の疑いあり。
胃のあたりに不快感、痛みやむかっきがあり、嘔吐や食欲不振があることも。
→急性胃炎の疑いあり。
みぞおち周辺の痛み、不快感、違和感、胸焼け、吐き気、食欲不振、体重減少などがある。
→食道がんや胃がんなどもありうる。
魚介類を食べた数時間後に、吐き気・嘔吐などを伴う強い腹痛。
→アニサキスの疑いあり。
(サバ、アジ、イワシ、イカなどを生で食べた場合に多い)
みぞおら周辺の痛みグ次第に石下方に移動し、激痛・発熱・嘔吐・下を伴う。
→急性虫垂炎の疑いあり。
痛みがみぞおちだけでなく、背中も痛い。食後に痛みがつよくなる。
→胆石発作や膵炎の疑いあり。
みそおち周辺に突然の強い痛みや圧迫感があり、冷や汗がでたり顔が青白くなったりする。
→心臓からの痛み(狭心症や心筋梗塞など)の疑いあり要精密検査。
胃もたれ、胸やけ、ケップ、腹部膨満感など自覚症状がある。調子が良い日悪い日がある。
→機能性ディスペプシアの疑いあり。
まとめ
みぞおちが痛い、胃が痛いと感じたとき。痛みの原因が胃ではないこともあります。胆のう、すい臓、急性虫垂炎(盲腸)でもみぞおちが痛くなることがあります。
痛みが続く時、突然の強い痛みがあるときは胃の痛みと自己判断せずかかりつけの先生に相談しましょう。
診察のときに「いつから」「どのあたりが」「どのくらい」痛いのかを書いたメモももっていきましょう。痛みの状態を詳しく担当の先生に知ってもらうことで、より早く、正確な診断につながります。