大腸炎とは
大腸炎とは、大腸に炎症が生じる病気です。
自覚症状として、下痢や血便があり原因もさまざまです。
本来、ウイルスや細菌などから身体を守るための免疫機能に異常が生じ、正常に機能せず炎症を引き起こすと考えられています。
また、潰瘍性大腸炎やクローン病などの免疫性異常による大腸炎は、原因不明として難病指定されています。
大腸炎の症状
大腸炎にみられる代表的な症状は「下痢・腹痛・血便」などがあります。
発熱や体重減少などの症状が現れたら重症化のサインですので、早急に検査を受けてください。
大腸炎の種類
感染性腸炎
寄生虫、細菌やウイルスが原因で炎症を引き起こします。
ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性、アメーバ、クリプトスポリジウムなどの寄生虫、腸管出血性大腸炎(o-157)、腸炎ビブリオなどの細菌性などが代表的です。腹痛、激しい下痢や、嘔吐、発熱などの症状がみられます。
虚血性腸炎
虚血性大腸炎は、腸管の血管が狭くなり詰まってしまい、粘膜に炎症や潰瘍を発症します。激しい腹痛、下痢、血便、嘔吐などの症状がみられます。
生活習慣病(糖尿病、高脂血症など)による動脈硬化や血流障害を引き起こす基礎疾患のある方がなりやすいとも考えられています。
虚血性大腸炎は、一過性型・狭窄型・壊死型に分類されます。
潰瘍性大腸炎
原因不明で難病指定されている病気です。
大腸の粘膜が炎症し、潰瘍やびらんができる炎症性腸疾患のひとつです。
腹痛、下痢をはじめ血便、粘血便などの症状がみられ、重症化すると体重減少、発熱、貧血などを伴います。また、症状が治まったり再び発症したりを長期に渡り繰り返します。
クローン病
潰瘍性大腸炎と同じく炎症性腸疾患の一つで、根治療法が不明のため難病指定されている病気です。
口から肛門まで広範囲な消化管に炎症ができ、潰瘍やびらんができます。
腹痛、下痢、発熱、下血、痔瘻、裂肛や腸管合併症が現れる場合もあります。