著書のご紹介
各科に本音を聞いた 他科コンサルト実践マニュアル 2021年発行
消化器内科のセクションを中島クリニック院長が執筆担当しました。
腸閉塞、下痢、便秘、吐血、血便、黒色便、虚血性腸炎、異物誤飲、大腸憩室出血、大腸憩室炎、嘔吐において解説しています。
救急外来で上記疾患や症状のときの適切な消化器内科へのコンサルトタイミング、事前に行う/行うべきでない検査・処置など、重要なポイントを解説しています。
実践医療通訳 2015年発行
「医療通訳」の実践書を発刊いたしました。消化器内科の各論を執筆担当しています。 2007年に発行された「医療通訳入門」は「医療通訳」という言葉を題名にしたはじめての和書であり、この本の果たした役割は小さくないと感じています。 その後8年がたち、医療通訳を取り巻く環境も大きくかわりました。医療通訳や医療通訳コーディネーターを養成するコースをつくる大学や大学院もできました。
2015年「実践編」を発行することになりました。前著の続編でなく、入門編で取り上げることのなかった脳神経科、消化器内科、生活習慣病、感染症など比較的症例の多い診療科を中心に編成しています。
よくわかるピロリ菌と胃がんのはなし 2013年発行
これまでのピロリ菌の本といえば、インターネット同様、ピロリ菌につ いてあらゆる情報を詰め込もうとした結果、難しいものが多くありました。
本書では、そういった難しいピロリ菌の本にならないよう、患者さんからよく聞かれる質問を整理し、Q&Aのスタイルでまとめることにしました。これまでに私が聞いてきた質問に加え、当院の患者さん約1,000人の 方々にアンケートのご協力をいただき、ピロリ菌について知りたいことの iii リサーチも改めておこないました。
そうして厳選したのが本書の45の質問です。実際に患者さんが知りたい生の質問がここにあります。
Q&Aスタイルですので、気になるところから読んでもらえればよいでしょう。
また、一問一答風に、問いに対して簡潔な答えを最初に記していますが、詳しく知りたい方には、さらにその先を読み進めてもらえばよいような構成としているので、皆さんが知りたいことについて自由に本書を活用してみてください。
あなたが知りたい答えは、きっと本書の中にあるはずです。
Dr.中島のTOEICテストスコアアップ革命 2005年発行
中島クリニック院長が、大学院時代に医者として仕事をしながら夜に大学院生として研究、勤務時間換算して月120時間以上残業に相当する激務の中、独学にて英語力アップ。
世界標準英語テストTOEICの点数を200点アップの920点に到達した経験、メソッドテクニックを書き下ろした著書です。
参考までに・・・
TOEICは990点満点のテストで、大卒新入社員の平均点が450点 外資系企業、海外赴任のラインが730点、900点以上で通訳、翻訳者の目標ラインといわれています。
著書あとがきより抜粋
私はTOEICの点数が900点を超えたことで昇級するわけでもなく、給料が上がるわけでもない。 何の得になるの?などと聞かれる時もある。実際に仕事に役に立っているのだ。 英語を読むのが苦にならなくなったので、知りたい最新医療情報、ニュースなどが英語で発表されていれば自然とよむようになり、日々の診療や研究に生かされる。 英語ができるようになったことは、実際に医者としての仕事に大きなプラスとなっているのだ。
この本をTOEIC対策本としてのみならず、日本人一億総コンプレックスの対象である英語を、ビジネスの現場も含め、より楽しいコミュニケーションのための強力なツールに変える一助として活用していただければ幸甚である。
ダイナミクスのめざすもの2 2007年発行
~ 研修医・夜のお仕事 ~ 夜のお仕事と聞いて、何か秘密めいたものを考えた方・・・間違いですよ!まじめな話です。
ユーザーとともに進化する診療所発の電子カルテ「ダイナミクスのめざすものII」が出版されました。 電子カルテを実際に使っている、何人かの先生方と共同著書で、もちろん私も著者の一人です。
電子カルテを導入する際に必要な、受付スタッフの研修、看護師の研修、さらに院長自ら知っておくべき医療事務知識などなど、診療の質を高めるために欠くことのできない知識を書き下ろしています。
この本が出版され、昨日手元に本が届いた時にふっと、医学部を卒業して医者になったばかりの研修医時代を思い出しました。 研修医の生活は、早朝の採血、点滴から始まり処置、治療、カンファレンス(治療方針検討会)そして夜の点滴とあっと言う間の1日です。夜11時過ぎにようやく仕事が落ち着きナースステーションにもどり、「はさみ」と「のり」を手にして作業です。これが、そう研修医夜のお仕事です。
患者さんの日々の採血データーをカルテに切り張りして時系列に並べます。
黙々と、単純な作業です。大切なのは単純作業の後、腰を据えて考える時間です。 このデーターを時系列に並べたものをしっかりと眺め、昨日や過去のデーターと比較して、病状が良くなっているか総合的に判断するのです。
そんな研修医時代から時代が変わり、カルテが紙から電子カルテに変わりました。
勘の良い方はもう私がなぜ、研修医時代を思い出したか気が付かれたでしょう。
電子カルテ化すると、この切り張りの単純作業がなくなり、ボタン一つで時系列にデーターが並びます。 電子カルテに関する本を出版して、紙カルテ時代を象徴する「はさみと「のり」の作業をふっと思い出したのです。採血データーだけではありません。心電図、レントゲンなどの画像も過去と比較できます。
過去と比較する事により、わずかな変化も見逃しません。
拙著は電子カルテに関する本ですが、私のみならず、共著の先生方がいかに熱い思いで日々の診療に向かっているかが伝わります。
医療通訳入門 2007年発行
日本初の「医療通訳」の教科書を外国人診療のパイオニアである連利博先生や小林米幸先生らと共著、出版いたしました。
近年、医療通訳のニーズが高まっていますが、残念ながら医療通訳者を目指す方が教科書として使える本が今まで一冊もありませんでした。日本初となる「医療通訳」のテキストブックを執筆、出版することになりました。
「医療通訳」と言う言葉をご存じでしょうか?
「通訳」と言えば、国際会議などで活躍している通訳者の姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
医療通訳者は、医療現場におけるプロ通訳者のことです。 海外で怪我や、病気になった方に現地の病院へ同行して診察その他の医療現場に立ち会い、現地ドクターやナースとの間のことばの壁をなくす医療に特化した通訳が医療通訳です。
また、国内では在日外国人が日常生活を送るなかで病院を受診する時に通訳として同行します。
医師のことばを正確に通訳して患者さんへ伝える、患者さんのことばを正確に日本語へ通訳して医師に伝えるのが仕事です。
医療通訳に必要な、医療基礎知識、職業倫理規定、内科、外科的知識から、産婦人科にいたるまで幅広く、通訳者に必要な知識、勉強法を説明しています。私の分筆は内科知識のセクションです。