こちらのページでは、中島クリニック院長による病気・医療に関するコラムを掲載しております。皆様の健康に是非お役立て下さい。
コラムメニュー
胸焼け・げっぷの原因 〜 胃食道逆流症(逆流性食道炎) 〜
胃酸過多が原因で、胸焼け、げっぷ、胸の痛み、のどの痛み、さらには治りにくい咳など様々な症状がでます。胃から胃酸が食道へ逆流する胃食道逆流症(逆流性食道炎)の診断方法、治療方法を紹介いたします。
<
胃食道逆流症(逆流性食道炎)の症状 >
飲み過ぎた翌日、脂っこい食事を食べた翌日に「胸焼け」を感じた事が有る方は多いのではないでしょうか。
この「胸焼け」が胃食道逆流症(逆流性食道炎)の典型的な症状です。
しかし胸焼け、げっぷ、胸の灼熱感などの他に、心臓の病気を思わせる胸痛、胸の圧迫感、さらには、のどの痛み、声がれ(嗄声)、治りにくい咳、など症状はさまざまです。
そのため、胃腸科以外の、耳鼻科、呼吸器科、心臓循環器科などを最初に受診することがしばしばあります。
< 症状一覧 >
- 胸焼け
- げっぷ
- 胸痛
- 胸部圧迫感
- 咽頭痛
- 声がれ(嗄声)
- 治りにくい咳
< 胃食道逆流症(逆流性食道炎)の診断方法 >
(1) 胃カメラ検査
胃カメラ(内視鏡検査)を行い、食道が胃酸逆流のためにただれているか(びらん、発赤)の有無を確認します。
(2) pHモニタリング
胃酸の食道への逆流を確認するために、食道内にpHを測定する細いチューブをおいて調べます。食道内は普段はpH7前後の中性ですが、胃酸が逆流するとpH4以下の酸性となります。
(3) バリウム検査
バリウムなどの造影剤を飲んだ後に、姿勢(体位)をかえて、バリウムが胃から食道へ逆流するかどうかを調べます。
< 胃食道逆流症(逆流性食道炎)の治療 >
(1) 胃酸分泌を抑制する薬(プロトンポンプ阻害剤(PPI))の内服が最も効果的な治療です。
クリントン元アメリカ大統領も胃食道逆流症(逆流性食道炎)でプロトンポンプ阻害剤(PPI)を飲まれていました。クリントン元大統領の声が少しかすれていたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
逆流性食道炎による声がれ(嗄声)が原因です。
その他、胃の動きをよくする、「消化管運動機能改善剤」なども効果があります。
(2) 生活習慣改善
胃酸の逆流を起こさないような生活習慣の改善も大切です。
フライ、てんぷら、油炒めなどの高脂肪食は胃内での食べ物の停留時間が長くなることで逆流をおこしやすくなります。食後のごろ寝も逆流をおこします。
便秘、肥満、まえかがみの姿勢は、腹圧を上げるために逆流が起きやすくなります。
- 高脂肪食(フライ、てんぷら、油炒め)を避ける
- 食後すぐのごろ寝を避ける
- 炭酸飲料などを避ける
- 肥満、便秘を避ける
当院でも、治りにくい咳や原因不明の胸痛で苦しんでおられた方が、胃カメラの検査で胃食道逆流症と分かり、治療とともに長年続いた症状から嘘のように開放されることがしばしばあります。
胃食道逆流症は典型的な症状「胸焼け」の他に胸痛、咽頭痛、咳、声がれなどさまざまな症状を呈します。
症状をすべて医師に相談する事が大切です。


